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東京マラソンを振り返る7 [ランニング]

 明日はもう次の大会が開催されるのだが、僕の回顧はまだ昨年の35km地点。
 
 中央分離帯付近で足をさすったり、屈伸運動をしていたりしている人が目立つようになってきた。最初の下り坂を飛ばし過ぎたのだろうか? そんなことを思っているうちに僕も左膝になにか違和感を覚えていた。
 体の硬い人は起きてすぐに運動したり、過度な負荷を足に与えたりするのは良くない。寒い季節はさらに注意が必要だ。マラソン当日の負荷が当然大きいが、当日までの訓練でも注意する必要がある。訓練によるダメージの蓄積(それが無自覚なレベルでも)が、本番の障害になるかもしれない。
 さて、そういうわけで、僕の膝もやられてしまった。日々の訓練を慎重にやらなかったツケが回ってきたようだ。まもなく走れなくなるだろう。しかし残り10kmを切っている。これなら歩いても完走出来そうだ。そして、東京マラソンの異常な完走率が理解できた。結構な数の人たちが負傷してこの辺りから歩き出しているのだが、制限時間が異常に緩いので歩ききってしまえるのだ。だからエントリー大会に適しているのだ。目の前の橋に登り坂になっている。だから、橋上で動きののろい、走っていない密集が見える。かなり離れた距離から見える。
 
 走ると痛みが走る。もう歩いてもいいのだが、もうちょっと走ってみるか。少し勇気をもらおう。中央分離帯から、黄色い服をきたボランティアのいる歩道側に寄っていく。高校生の男子諸君だろうか、それぐらいの若さの群れの中に向かっていき、ハイタッチの構えをしている彼らに対して左手のグーパンチをその手のひらにぶつけて応えた。さあ、橋を上るか。

 橋の上で、完全に走るのを諦め、早歩きに切り替えた。時速6km程度まで落ちたのではないだろうか?この早さでも人を追い抜けた。この追い抜かれた人たちもきっと完走できるんだろうが、あっという間に僕の後方へ遠ざかっていった。
 相変わらずキョロキョロ周りを見回しているものの、景色を眺めているというわけではなく、癖なんだろう。内面の自分との対話で精神活動は手一杯の状況だった。完走しないでリタイヤするなんてことは絶対にあり得ない選択だったが、こんなところで歩いてなにやってるんだとか、あと1時間も歩くのは正気じゃないとか、そういう思考の堂々めぐりだったと思う。ま、東京ベイサイドの風景がそれほど面白くなかったせいもあるんだけど。面白くないというか、「なにも感じない」というところか。

 床屋で髪を切っている時に言われることなのだが、僕の頭皮はほとんど肉がない。皮が薄いのでほとんど頭蓋骨そのまんまだと言ってもいい。そのためだろうか、頭髪が後退することもなく、フサフサのままだ。しかし、密度のある頭髪でも頭の冷え込みは防ぎようがなく、ましてや顔面は不可能だ。頭が冷たいと目が痛くなってくる。この季節は毛糸の帽子も必要かもしれない。

 日本テレビのサイトだったと思うが、ゼッケン番号からゴール時間を割り出して、ゴール時の動画を見ることが出来た。周りのランナー(いや、もはやウォーカー)達は拳を突き上げたり、両手万歳でゴールラインをまだいでいたが、僕はうつむいて淡々と歩いていた。ゴールを越えた後は首をかしげて空を見ていた。何を思っていたのか?一年前なのでもう覚えていない。でも首をかしげていたんだから、きっと不満なんだろうな~。それとも、早くも次のステップのことを考えてたのかもしれないな。


 

 

 


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東京マラソンを振り返る6 [ランニング]

 先週土曜日、今年の東京マラソンを一緒に走った友人から、来年の大会も当選したとの電話が入った。おお、そんな時期だったか。日々なにかに追われているような(これは錯覚)状況ですっかり忘れてた。電話をしながらメールをチェックしてみると、次回の参加については落選となってしまっていた。。
 もうだいぶ今年のことも忘れてしまっているのだが、次回初めて走る人が、偶然この閑散としたサイトを検索してやってくることもあると思うので、可能な限り思い出して、ゴールとその後について書き連ねていくことを努力してみたい。

 さて、20kmを過ぎたあたりで、あんまり速く走っていなかった僕はちょうど昼時を迎えていた。おととしの第一回大会でにおいて、15kmあたりの膝痛発生で品川リタイヤしていた僕は気分的には穏やかにマイペースで走っていたのだが、そろそろ昼飯時であったし、朝も早かった。確実にスタミナが切れ掛かっていた。銀座あたりから雷門に向かうところが、一番苦しかった。給水地点では立ち止まって水やアミノバリューを飲んで、少しでも体力の回復を図ろうとしていた。それと同時に、これは僕の性格なのだが、「俺何やってんだ」という思いが強くなってきた。まだ20km近くあるではないか。故障が無ければこれは完走ペースなのだが、急速に気持ちが萎えていくのを感じていた。

 同じ大会を走った人なら実感してくれるとおもうのだが、そんな気分と体調を救ってくれたのが、沿道の観客の差し入れであった。最初にもらったチョコレートは心に染みたぜ。沿道の親御さんたちは子供に差し入れの食べ物を持たせていることが多く、かつ子供たちがランナーに渡そうとしているのは飴玉とかチョコレートであることが多いのに気がついて、子供に近寄っては甘いものをもらってスタミナを補給した。

 浅草に近づくにつれて、地元の人たちが増えてきたのか、コロッケとか漬物とか走りながら食べるには躊躇する食べ物も増えだした。ただし、それが善意からくるものであることは感謝している。ちなみに知人はそのコロッケが異常にうまかったと後で語っている。冷たいし、タレもかかっていなかったはずだが、そいいう状況で食べるコロッケは最高だったようだ。もうそのころにはバナナやアンパンなど公式でも食料を配給していたが、そちらもうまかった。いずれにしてもこの区間は心温まる差し入れが期待できる。記録を狙うランナーじゃなかったら、いろいろ期待しつつ、当日も楽しんで走ってみるべきだ。余計なお世話だが、iPodなどで音楽をヘッドフォーンで聴きながら走るのは、その祭りの楽しさを半減させるものだと忠告しておく(そして危険だと思う)。修行僧ではないのだよ。

 さて、浅草雷門に到着した。ここでは立ち止まって記念撮影しているランナーが多かった。上京してずいぶん経っていたが、僕も浅草は始めてであったので、写真こそ撮らなかったが、疲れていたせいもあり、しばらく立ち止まって赤提灯みたいなものを眺めていた。走るのに邪魔になるかもしれないけど、デジカメか携帯は持って走った方がいいんじゃないかな~。

 そんなことを書いてはいるものの、僕はそんなに楽しんでいる感じでもなく、沿道の皆様に活力をいただいたものの、やはり「俺は好き好んで何をやってるんだ」という思いを脱ぎ去ることが出来ないまま、最大の山場、35km地点へと向かうことになる。

 ー あと二回ぐらいは続く 不定期に -
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東京マラソンを振り返る5 だったかな~ [ランニング]

  最近仕事でメールばっかり飛ばしてるから、書くのが非常におっくうだ。ま、「いつもお世話になります。」とか書かなくていいからそれよりは楽だ。いったいなんなんだエビデンス、エビデンスって。うるせーよ。横文字にすればいいってもんじゃないだろ。
 
  さて、第三回東京マラソン抽選にまたエントリーした。三回連続当たるだろうか?公式サイトから申し込んだときにアンケートがあった。端的にまとめると、何度も当選している人と、何度も落選している人、初申し込みの人たちとの間に区別というか抽選に重みをつけることに対してどう思うか?という主旨の質問が2つ続いていた。過去二回当選している僕にはなんとも回答しにくい質問だった。。より多くの人にあの雰囲気を味わってもらいたいとは思っているが、僕はまた当選することを当然期待している。

  話しはどこまで回顧が進んでたかな? 10km地点からだったな。ここから15km地点までが最も憂鬱区間だった。第一回大会ではこの辺りで膝痛が悪化して濡れ鼠になって、心底体が冷え切った状態でリタイヤしたんだった。当然慎重になってしまう。今のところ痛みは発生していない。天候もいい。しかし少し息が上がってきているのを感じた。僕なりに少し飛ばしているようだ。少しでも早くこの区間から逃れたかったのだろう。
  この区間は品川15km地点から折り返して戻ってくるランナーが対抗車線を走っているのが見える。というか中央分離帯付近を走っている僕からすれば、すれ違う感覚だ。その反対車線の看板には19km地点とか書いてある。そこまであと9kmかよ。。あと倍近く走ってまだそんな距離なのか、という思いと、そのすれ違う人たちが大集団であるのが一層気分をいらつかせる。くそ、早くここを切り抜けたい。。やや前方に見えた東京タワーさえ疎ましかった。その反面、まだあそこに上ってなかったな~という余計なことも考えていたような気もする。そして最後にはまだ品川に着かないのか、という思考のループに陥っていたはずだ。
 
  少しペースを乱し、早くも疲れ気味で品川に到達した。さあ、最低限のノルマは果たした。あとは完走が目標になるが、ここから折り返して、銀座あたりから浅草まで行って、そして有明まで走るのかと思うと非常に憂鬱だった。国道15号は今でもコースから外して欲しいとさえ思っている。しかし折り返してまだ品川まで向かっているランナーを見て少し優越感を感じてからは多少気分が楽になったような気もした。リタイヤ者収監用はとバスが反対車線をのろのろ動いているのを見たときだけは目を背けた。中に乗っている人たちの顔を除いてはいけないような気がした。

  ここまま淡々と走っていればなんとかなりそうかな、と思っていたが、20kmを過ぎた辺りから体がだんだん重くなってきた。前へ進めなくなってきた。ちょうど時刻は正午あたり。そう、スタミナが切れかかっていたのだった。まだ食料配給エリアには到達していなかった。。。

  -続く-

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東京マラソンを振り返る4 [ランニング]

 さて1kmをやっと過ぎたところ。。このあたりは大渋滞であった。車と同じように右側車線を走る人の方が早く走るのかな、という感じ。正直なところ、靖国通りを走っているときのことはあまり覚えていない。印象深いことはあまりなかったな。沿道から「まっちゃん!」というかけ声がした。周囲を見渡してみると、松村邦洋が走っていた。大渋滞であまりスピードは出せないのだが、この人だけは余裕で追い抜いた。
 車の渋滞と同じような雰囲気なので、やはり車を運転するときと同様な挙動になる。途中で止まったり、スピードを落としたりすると後方のランナーとぶつかるし、逆に前方のランナーに同じ目に合わされる。それが嫌なので中央分離帯の方を走りがちになる。やはり沿道側を走るランナーの方が多い。声援を送ってくれる人たち(ひょっとしたら知り合いもいるだろう)がいるのだから、それが当たり前だろう。そこで、人の少ない分離帯側を走る。ただしこのあたりは上下車線とも両方走れたような気がするので、左右に人が多く、真ん中を走る人が少ないといった感じだったろうか。もちろん給水も沿道側なので、そういうときだけ左に寄った。
 下り坂でペースは結構上がりやすいのだが、ここで飛ばしてしまうと故障や後半のスタミナ切れに繋がるのでここは慎重に走った。実際この区間のタイムは下り坂なのに異常に遅かった。そういうストレスの溜まる走り方をしていたせいか、靖国通りを走っている間のことはあまり覚えていない。
 
 靖国神社の前を走った記憶が無いし、東京ドームを見て走った記憶もない。ということは、市ヶ谷から飯田橋までは外堀通りを走ったことになる。確かに右側に堀を見ながら走ったはずだ。それぐらい、ここは印象にない。淡々と走っていたわけだ。ああ、確か1カ所目立たない所に仮設トイレがあったので、それに気づいてわざわざ後戻りして寄ったような気がする。確かに行列は少なかった。なるべく混雑していないトイレを使うのもこういうマラソンを走るポイントになるだろう。
 ボランティアの人たちは仕事に応じて着ているコートの色が違う。ここまでに分かったのは、白いコートに白いキャップの人たちが給水。オレンジがスポンサー提供のアミノバリュー配給班だ。アミノバリューが正式名称だと思うのだが、オレンジ軍団(高校生ぐらいの女の子達が多かったかな)はアミノサプリと連呼していたような気がする。何ヶ月もたった今となってはもうそこまで細かく思い出せない。なんとなく白よりもスポンサーの付いているオレンジの方が「精鋭ぞろい」のような感じを抱きながらも右折して内堀通りへ向かう。ま、何をもって精鋭とするかは嗜好によるだろうが。。(白い人たちごめんなさい)

 日比谷公園に出て、ここで10kmの人たちはゴールなので、やっと10km走ったわけだ。沿道の人たちがますます増えたような気がする。ここから品川まで走るのが憂鬱だ。昨年はこの辺りで膝を痛めて品川で落伍者用の黄色いはとバスに乗った。ああ思い出した。黄色いコートの人たちはインフォメーション担当だ。この人たちに誘導されて昨年は医者のところにいったような気がする。さて、今年は無事に品川を通過しなければ。

 そういうわけで、今回は日比谷公園10km地点ぐらいまででおしまい。
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東京マラソンを振り返る3 [ランニング]

 集団がのろのろ動き出した。スタートラインを切るまであと何分かかるのだろうか。ふと左前方を見てみると、何か機材を持った集団に囲まれた誰かが走っている、というか早歩きしている。「内藤ギャオス」を知っている人がどれくらいいるだろうか? それなりの年齢で、しかもプロ野球についてある程度知識がある人に限定されるだろう。しかもよく見てみると、周りを囲んだスタッフらしき人たちは誰もビデオ機材らしきものを持っていないようだった。ラジオ中継だろうか? そういえば、いつもラジオ日本で競馬実況を聴いているらしき上司が、マラソン中継が入るので日曜日は聴けないと言ってたっけ。今日は短波放送でも聴いているのだろうか。率直なところマラソンのテレビ中継だって退屈なのだからラジオになると余計に聴くのが苦痛な気がする。マラソンは当事者として走っているのが一番だと思うのだが。しかしこのランナー本意の考えも後から少し修正される。
 
 どこかで左に曲がるとスタートラインが近づくので、交差点に着くと左側ばかり気にしていた。次の交差点あたりかな、と思ったら、なぜかこちらを向いて待機している集団がいた。。数百人程度か? 先頭の人たちのゼッケンを見るとどうやらJブロック、つまり最後尾ブロックの人たちだ。僕もJブロックからのスタートだったのだが、いったいJブロックスタートは何千人いたんだろうか。とにかくこの人たちは、動いている集団の中に途中から横入りするのがまず不可能なので、僕よりもさらに遅れてスタートすることになる。
 
 さて、やっと都庁の正面近くまでやってきた。時計をみると、先頭から約15分はロスっているようだ。おそらく左側には石原慎太郎と河野洋平が並んで手を振っていることだろう。もう去年見たからそれを確認するのは辞めた。道幅も広くなり、僕は道路のど真ん中あたりを走っていたので前後左右ランナーだらけだ。沿道に何があるのか良く見えない。ただし沿道の観客は昨年比数倍であると感じた。また、やたらベースの音をブーストさせた、今時の4ビートがPAから流れていた。おそらく日本のミュージシャンの演奏だろう。走るにはちょうどいい気持ちのいいリズムだ。それに合わせて赤坂泰彦らしきDJが入っていた。ともかくスタートラインをようやく超えた。下にセンサーらしき踏切のようなものが道路を横断して3列並んでいた。そこを越えるときにピッと音が鳴る。靴に結び着けてある計測チップから僕のゼッケン番号データが発信されたはず。競技終了後ネットタイムを割り出すのに必要だ。現段階では、9:10からのグロスタイムを割り出して、区間ごとの時間制限足切り用に使用されるので競技中はスタートライン通過の時刻にそれほど意味は無い。グロスとネットの差は時計を見る限り、約15分程度は違ってくるだろう。

 今年は晴天だったが、日陰に入るとやっぱり寒い。今日は感じなかったが、この高層ビル街では強い風が吹くことも想定される。やっぱりスタート時はそれなりの防寒対策が必要だ。
 昔で言う淀橋の辺りを越えて、ようやく線路の向こう側の歌舞伎町方面に出られる大ガード下まで来た。去年はここで立ちションするランナーが続出していたが、今回僕がみた限りではいないようだった。先頭集団付近からスタートした薄着のランナーの中には立ちションした人たちがいたかもしれないが、僕のいる後方集団にはそういう人たちは見当たらなかった。パンツの前にジッパーが着いている場合はまだいいのだが、そうでないパンツをはいている場合は尻の下までパンツを下ろさなければならないので相当の覚悟が要るんじゃないかな?

 このまま靖国通りに向かう。大ガード下をくぐるとスタジオアルタのある新宿通りへ分岐する道があり、そちら方面へ行かないように誘導員がいた。この辺りの誘導員はボランティアの人たちよりは警察官の方が多かった。左側靖国通り側にいたおまわりさんに、「まだ1kmですよ」と言われて、みんな爆笑しながらも、僕らはようやく靖国通りの下り坂に進入した。この辺りではまだみんな余裕しゃくしゃくだ。
 やっと靖国通りに入ったところで、今日はここまで。あと41kmぐらいの話を書き終わるのはいつになるのだろうか?


 
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花見ランニングとThird Wind [ランニング]

 帰宅時になって、おもむろにジャージ姿に着替えた。もうキワ物扱いの視線は気にならない。ああ視線と言えば、今日は花粉症患者には酷な一日だったようだ。目が真っ赤で、まぶたが腫れている人がいた。
 さて約一ヶ月ほどブランクがあったが、桜でも見ながら走りたくなったので前述のような次第となった。日本国内ならどんなに思いつきのコースでも走っていればこの季節、たいてい桜並木に突入する。桜が日本人には特別のモノだというのが実感出来る。日付が変わってしまったが「今日」は走るには少し暑かった。沈丁花の匂いがムンムンした。ちょっとキツいかも。
 でも、季節が変わっても僕は何の変わりもなく走っている、という事実が精神に安定を与える。

 しかし、わずか数キロで立ち止まってしまう。まだひと汗かいただけなんだけど。わざわざ会社にジャージを持ってきているのだから走る気力が無い訳ではない。さっき精神的な和らぎを感じたではないか? でもこの感覚と、いつも感じる「なんだかいつまでも走れるような感覚」とは違うな。
 ものすごく単純なことに気がつかなかったようだ。腹が減っていては走れないのだ。スタミナ切れだ。空きっ腹で走行練習してはいけない。そのかわり走り終わってから食うものは何でも旨く感じられるのだが。

 ちなみにさっきの「なんだかいつまでも走れるような感覚」の状態にあることを「サード・ウィンド」というらしい。かっこいい響きだ。Pat Metheny Group の "Third Wind" というのはもしかしてこのような状態を意識したタイトルなのかな? 雑誌のインタビューとか全然読まないから分からないけど、そんな気がしてきた。曲の後半からサード・ウィンドに突入している感じがする。
 もちろん「セカンド・ウィンド」という状態もある。これは前述の一汗かいて落ち着いて走れるようになった状態のことらしい。そうだ、「セカンド」から「サード」への移行には時間がかかるんだった。僕は「セカンド」に遷移したあと直ちにスタミナ切れを起こしたということなんだろう。飯は確かに旨かった。
 
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東京マラソンを振り返る2 [ランニング]

  環状7号の話しでも良かったのだが、ここはやはり東京マラソンのことを書くべきだろう。忘れないうちに。

  近くに住んでいることに感謝しなければいけないのだが、朝5時に起きるのが嫌なのだ。予定の無い早起きはとても贅沢に感じるのだが、予定がある早起きほど苦痛なものはない。ま、予定があるからこそ起きれたのだが。
  相変わらずストレスを抱え込む習性があるせいか、このところ朝快便じゃない。何かガスが溜まっている感じだ。走ってるうちに放出されるだろうからまあいいか、とは思ったが、やはり腹が張っている状態で走らなければならないのは気分が良くない。走り始めに軽い腹痛があるかもしれない。 しかも夕べは2時頃に眠りについたと思うので3時間くらいしか眠っていない。これだけでも充分憂鬱だったが、一番嫌なのは更衣室についてから走る直前の荷物を預けるまでの混雑だ。昨年は何処に預けていいのかかなり迷っているうちに時間が迫ってきて相当焦った。今年は前もって位置を把握しておいたのでなんとかなりそうだが。それと今回は前日に荷造りを完成させていたのも助かった。リュックさえ背負っていけば必要なものは全て入っているはずだった。しかしリュックに入れていなかった帽子を忘れた。。

  ほう、僕の住む街からも何人か走るわけだね。駅のホームにそれと分かる集団が4人。この電車だけじゃないだろうから、何人というレベルではないな。三桁越えてるかもしれないな。僕は見た目にはそうみえないような格好はしていたが、いかにも走る気満々のシューズの上に、昨日渡されたタイム計測用チップをすでに左の靴に装着していた。参加者に足下を見られれば100%バレるスタイルだ。
  友人と武蔵小杉で待ち合わせて、渋谷経由で新宿に向かった。早くも疲れていて目の下に隈をつくっている僕は会話をはずませることが出来なかった。緊張しているわけではない。僕は誰かと競走するような性格ではないし、おそらく問題なければ時間と戦う必要もないはずだ。

  さて、昨年同様、ジャージの人たちが山手線を占拠していた。そして昨年と同様、鬼のように混雑しているはずの西口を避けて南口から都庁地下へ侵入。時間と土地勘のある人だったら代々木から歩いてもそんなに遠くは感じないだろう。延々続く地下通路の途中で着替えている人が多い。どこで着替えても寒いのだから早い時間に空いている場所で着替えるのは賢明かもしれない。あと途中の通路にあるトイレで先に用を済ませてしまう方がいいかも。もっというなら、電車で途中下車して空いてそうな駅のトイレで済ました方がいいかも。

 人の多さに早くも疲労が出始めた。走り始めればこの憂鬱も消える。早く始まれよ。昨日ゼッケンを貰った時点で分かっていたが、僕は最後尾のJブロックからスタートだ。ゴール予想タイムを過大申告した友人はCブロックかららしい。
  最後尾についてやっと落ち着いた。人の壁が消えた。僕は8時34分時点では最後尾だった。
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  写真の柵をまたいで越えるとなぜかそこらへんにいるお巡りさんたちにたしなめられているランナーがいた。明らかにランナーなんだからそれくらいは自由でもよさそうなものなのだがそうはいかないらしい。3万人以上集まってるんだからテロなんか起こすと効果的だよな、と嫌な考えが浮かんだ。学校の教室でテロが発生する国ではこういう大会は実現不可能だろうな。でも本大会の特別協賛である東京メトロは昔痛い目に遭っているはず。この辺は昔、角筈とよばれていた所。すぐそばには角筈の消防署があり、何かあったら直ちに駆けつける算段なのだろう。不遜なことを考えつつも僕は次第にリラックスしていった。帽子をかぶっているので後ろから出して垂らしている髪型の女性ばかりなのは当然の成りゆきだ。後姿しか見えてないのだが、あまりにもみんな同じ姿なので顔もみんなそっくりなんじゃないかと思ったりもした。
あえて違う格好をしてみると目立っていいかもね。

  さて、8時半過ぎに最後尾だったはずが、どんどん最後尾から離れてすっかり人混みに紛れてしまった。後から後から人が湧いてくる感じだ。始めて渋谷に行ったときのことを思い出した。今日は祭りでもあるのかと。ま、今日はホントの祭りだからな。これぐらい人がいてもいいんじゃないかと思う。雨に震えていた昨年とは違って陽射しが早くも暖かい。この辺りは日向でよかった。日陰で震えている人たちも多かったんだろう。
  9時になり、なにか歓声が上がった。先行種目のランナーのスタートらしい。僕のスタートは先頭が9時10分だから、そこからさらに10~20分は遅れるのだろう。セレモニーもなにも聞こえやしない。ふと前方を見ると新しい高層ビルを造っているのが見えた。まだ何本でも建てられるスペースがあるな、この辺は。でも間違ってもDoCoMoタワーみたいなのは作らないで欲しい。せめて新宿らしいものを。。。などど思っているうちに前の方がノロノロと動き出した。。
 
 まだスタートラインさえ越えていないのだが、続く。またいつの日か。 
 
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東京マラソンを振り返る1 [ランニング]

  12月、1月は約30km、2月は大会一週間前に久しぶりに20km以上走って、やっと40km程度しか走り込んでいない。その20kmの走りでようやく体力が2005年レベルに近づいてきたような感触があった。2005年秋~2006年春辺りは仕事が終わってから20km走をやったりしていた。当然寝るのが遅くなって、心身のバランスが崩れたのかもしれないが。
  で、その20km走の疲労がなかなか回復しないまま前日土曜日の選手受付日を迎えてしまい、さえない顔つきでビックサイトに行った。1年前の受付は東京ドームだったのを思い出した。夕方で小雨がぱらついていた。そのまま当日まで雨が降ったんだった。
  今回は練習で膝も痛めていないし、7時間もかけていいのだから走りきれる自信はあった。しかしそれだけ走り続けること自体気が重かった。その20km練習だって3時間もかかっているのだ。そのレベルだと当日は6時間以上かかると考えるのが当然だ。そこまでして走る理由なんかあるんだろうか。
  理由が無いわけではない。昨年も参加したが、10kmぐらいで膝を痛めて、歩くのもつらくなったので15kmを越えた辺りでリタイヤしたのだ。だから完走するという目的はある。無難に走りきることでその目的は達成される。しかし僕は精神的に自分を追い込みすぎていたようだ。これを義務だと思っていた。何に対する義務なのか?もっと気楽に考えられれば良かった。
  マラソン当日の一週間ほど前に、心療内科医から、「マラソンを走ることは仕事と一緒ですか?」と質問された。僕はそれに対してまともな受け答えをせずに、即座に「使命です」と答えている。人の質問をちゃんと聞いていない。これは良くない傾向だった。医師は2週間後にまた僕に同じ質問をすることになる。やはりこの受け答えは医師にも引っかかる事柄だったのだ。

  さて、胸中に差し迫る想いはあるものの、一向に気が進まないまま当日を迎える。


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マラソン当日 [ランニング]

  こいつの結果としては、完走出来た。しかし30km過ぎからまた膝痛が始まって、ついに走れなくなった。残り時間と距離から判断して充分完走可能だったので、約8kmくらいは歩き切った。。。歩きで、走っている人を追い抜いたりもした。。やっぱり7時間もあれば普通に完走出来ちゃうだろう。完走率は97.8%だったらしい。
  もともときょろきょろしている性格なのでいろんな情報が目に着くのだが、今回は道中に余裕があったにでさらに色々観察してしまった。だから余計に疲れた。

  このマラソン大会は初心者のエントリー大会としても重要性が高いし(ほぼ確実に完走出来る)、余裕で走れるランナーがたまにはお祭り気分で走るのにも良いかもしれない。一番必要なのはくじ運かも。      
 そういういったことを記録として残しておきたいが、それは気力と時間が出来てからにしたい。


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もう一週間きったわけだが [ランニング]

   昨日20km走って、ひとまずこいつの準備は終了。今回は練習中の故障も無かった。まぁ、故障するほど走り込めなかったというのが事実なのだが。昨年と同様、故障さえ無ければ完走出来るという実感はあるんだが。。。
 天気予報も今のところは晴れか曇り。昨年よりは良いコンディションのようだ。いつも練習している格好でよさそうだ。ただ、立ち止まった瞬間から寒さが襲ってくるのは間違いない。どんなにのろくてもいいから歩くのはまずい。
 あとは金曜日まで仕事に専念するのと、昼休みこちらをやるだけかな。明日の12Rは面白そう。
ああ、後は当日まで体を冷やさないことかな。僕は体が固いから。



 
 


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